よく子供のような妄想をしてしまう。
その中でももし妄想パターンランキングをつけるとしたら、ダントツ一位を獲得するであろう妄想パターン。
それは「私のうちが○○だったらなぁ」
例えば、
古い廃病院みたいな家に住んでみたい→「私のうちが廃病院だったらな」
美容院行くの面倒くさい→「私のうちが美容院だったらな」
なんだかわからんが体調悪いな→「私のうちがDr.コトー診療所だったらな」
沢山の動物と暮らしたい→「私のうちがムツゴロウ王国(東京移転前)だったらな」
タコノマクラやカシパンについて詳しく調べたいな→「私のうちが臨海実験所だったら」
空を自由に飛びたいな→「はい、たけこぷたー」
この場合、「私のうち」というのは、自分自身がそれぞれの職業なりをやりたいというのではなく、自分の実家がその家業をやっていて「ちょっとお願い〜」などと甘えていいとこ取りしたい、という、ひどく他力本願な欲望なのである。
実際、私のこの欲望をかなえるためには、私の親は何度も転職をくりかえさなければならないだろう。
そしてそんな親の姿を見て、きっと私はこう思うのだ。
「いい加減、定職についてよ」
嗚呼、父よ。勝手な娘で御免なさい。
そりゃ猫も遠巻きに呆れた顔で見るさ…。