スポンサーサイト

0

    一定期間更新がないため広告を表示しています

    • 2016.09.10 Saturday
    • -
    • -
    • -
    • -
    • by スポンサードリンク

    豚の頭骨の標本を作ったよ

    0

      前回の鶏がら骨格標本から約8ヶ月。
      記録的な猛暑の中、ついに念願の「豚の頭骨標本作り」にチャレンジしましたよ!

      えー、今回、人によってはかなり「グロイ」と思われる画像を含みます。
      といっても、スープを取る用に売られている頭骨なので、皮をはぐとかそういったシーンはございませんが、それでもやっぱりかなりアレです。
      可愛い豆本を見たくてやってきた方などは「こんなもん見たくてやってきたんじゃねぇぇぇ!」と思われるかもしれません。

      それでもちょいと見てみたい、と言う方は、続きをどうぞ。


       まずは豚の頭骨を手に入れるところから始めましょう。

      私が利用したのは、お肉屋さんのネット通販。
      「豚」「頭骨」などで検索すると、意外にあっさりひっかかります。
      このとき「豚」「頭」で検索しちゃうと、「黒豚 丸ごと一頭のお肉!」なんてのまでひっかかってきちゃうので、「骨」は重要なキーワードです。
      検索してもらえればわかりますが、スープ用のこの豚頭骨、意外とお安い。1つ500円もしないで買えちゃうのです。むしろ送料の方が高い?
      皮もはいであるし、下顎も耳も取ってあるので、そのまま茹ではじめられます。
      万が一失敗しても諦めのつくお値段です。
      こりゃあやるっきゃないでしょう!

      と勢いで注文。
      しかし、とどいた頭骨を見て、いささか後悔する私。
      だってさー…



      「はぁーい、豚の頭骨よ〜」

      でかっ!
      グロッ!

      凍った豚さんが私を見上げるのですよ。

      そう、耳や皮は取ってあるとはいえ、目玉はそのまま収まっているのです。
      しかも結構まつ毛が長い。



      頭骨をどっちに向けても、白濁した目がこっち見てるような気がする…。




      豚さんの一番の特徴である「豚っ鼻」も健在です。




      裏返せば上あごがバッチリ。
      歯もそのまんま。

      豚さんの歯って結構黒ずんでるのね。
      そりゃ歯磨きとかしないし、しょうがないのか。


      とにかく腹をくくって、まずは茹でてお肉を落とそう。
      と、ここで大きな問題が勃発。

      我が家で一番大きな鍋でも、豚の頭骨が入りきらない!

      鍋の直径は24cm。
      豚頭骨の鼻先までは30cm弱。
      そりゃ入るわけないわな。
      でもここまできたら後には引けないぜ!
      そして…



      …ホームセンターで買ってきましたよ、寸胴鍋!
      お値段、豚の頭骨の約10倍!
      私、バカじゃねーの!?
      ていうか、多分バカだ!!

      でも、この寸胴鍋なら、ほら!



      豚の頭骨さんもスッポリin!
      ぎゃ、水につけたら霜が取れて、目玉がよりくっきりですよ!
      知らないで蓋開けたら、ビックリするだろうな…。

      何はともあれ、13時45分着火!
      驚いたことに14時15分になってようやく沸騰。
      寸胴鍋だと沸騰までに30分もかかるのか…。今月のガス代がちょいと心配になる。

      この後、コトコトコトコト煮込み(結構美味しそうな香りよ)16時30分。一旦火を止め、頭骨引き上げ。落とせる肉をこそげ落とします。
      懸念された目玉ですが、長時間似たせいか目玉と言うより肉の固まりなって、さほどえぐることも無くぶりっと引き出せました。



      こんな感じ。
      17時15分、ふたたび茹でを開始。
      18時45分、火を止め、肉を落とす。

      豚っ鼻の方も、ちょいと引っ張ったら…



      ぎゃぁぁぁぁあなにこれ、ずるっと出て来たぁぁぁぁあぁ!

      軟骨?と一緒にずるりと取れました。
      冷静に考えると気持ち悪いんですが、このずるっと取れる感覚はちょっと面白かった。

      時間不明、もう一度茹で開始。
      23時30分、火を止め、引き上げ。水洗い。



      ほれ、大分お肉が落ちたよ!
      豚っ鼻と軟骨が取れた鼻の穴は、こんな風に…



      なんか薄い骨が複雑な形をしています。
      一緒に写っているのは、肉をこそげ落とすのに使った割り箸とピンセット。

      23時45分、入れ歯洗浄剤6錠を入れた水につけます。



      大分油が浮いとるなぁ。

      この後、5回ほど 水洗い→入れ歯洗浄剤風呂にイン→水洗い を繰り返し、日光に当てて干しました。
      が、色は白くなったのですが、ゴミ捨て場のようなニオイが取れず…
      1ヵ月半ほど干した後、今度は台所用塩素系漂白剤風呂にドボン。そして乾燥。
      これがきいたのか、ニオイは(ほとんど)なくなりました。ハイターすげー。

      そして出来たのがこちら。



      「どもー。白くなって戻ってまいりました!」
      手前に転がっているのは、抜けた歯。

      茹でてる間と漂白中、結構歯がぬけるんですよ。
      そして歯以外のよく分からない物体も、ポロリとどっかから取れてくる。



      左が歯、右がよくわからない集団です。




      歯のアップ。
      とんがった方が根っこ、歯茎に埋もれている方です。
      根っこはこんなにとんがってるのか…!



      鼻の内部。
      鼻の中って思ったより広いんだなぁ。
      風邪をひいてやたら鼻水が出るとき、「いったいどこからこんなに沸いてくるのか」と疑問でしたが、これだけ広いなら大量に出ても不思議は無いな、鼻水…。



      頭頂部。
      骨がスポンジ状になってるのがよく分かる。
      こうして軽さと丈夫さを出しているのか。

      それから、一つびっくりしたこと。



      あんなに黒ずんでた歯が真っ白に!

      教訓。
      「入れ歯洗浄剤は、本物の歯も白くする」

      決して人体では真似しないで下さい。



      うっかり真夏に作業を始めてしまい、滝のような汗を流す羽目になった私ですが。
      「暑い」ということをのぞけば、茹でるためのお湯はすぐ沸くし、ガス代も冬よりはかからないし(ちなみにこの月のガス代は普段とそう変わりませんでした)、水洗いも辛くないので、それなりにメリットも多かったです。
      茹でる時のニオイも、豚肉料理そのものだから、近所迷惑にもならなそう。
      乾燥中のニオイは漂白をちゃんとすれば大丈夫!…だと思う。
      結構いいかも、真夏の標本作り。
      お子さんの夏休みの自由研究にいかが?…と言おうと思ったけど、夏休み明けに豚の頭蓋骨抱えて登校したら、クラスメイトの反応が怖いな。


      ところで、出来上がった頭骨標本の活用法なんですけど…さすがに形が特殊なものなので「飾っとけ」くらいしか思いつきません。

      と思ったら。
      ネガパンたちがやってきましたよ。



      ネガパン「頭骨にライドオン!」
      ネガパン母「まあ、何だかヤッターマンみたいね、私たち。ホホホ」

      …楽しそうなので、しばらくこのままにしておきますか。

      スポンサーサイト

      0
        • 2016.09.10 Saturday
        • -
        • 12:21
        • -
        • -
        • -
        • by スポンサードリンク

        コメント
        骨は綺麗だね、うん。

        しかし肉付きの頭…鍋から覗くうつろな瞳…。

        あぁぁ。

        でも塩素系でニオイもクリアしたんだね!
        綺麗になった歯をぬきさししてパズルのように遊んでみたい!
        …と思ったのは私だけだろうか…汗
        • YUKI
        • 2010/10/18 1:35 PM
        >YUKIさん
        うん、あのうつろな瞳を見た時は
        「大変なことに手を染めちゃったなぁ」
        と思ったよ。どーしよーこれから、みたいな。
        でも煮たら大丈夫だった! 火って凄い!

        抜けた歯、元通りに差し込もうと思ったら、
        なんか歯の生えてた穴より、抜けた歯の方が多いんだけど、どうしようこれ…。
        YUKIち、うちでパズルに挑戦してみる?(笑
        • ハム子
        • 2010/10/18 4:43 PM
        こんにちわ。
        ついつい続きを見てしまいました。
        すごいですね。豚の頭…。
        昔、犬の缶詰の「鶏頭缶」なる物を買い
        蓋をあけて、がび〜〜ん!となり、
        焦点を合わさず砕いた記憶がよみがえりました。

        スープ用ってことは、やっぱりスープにしたのでしょうか??
        最後の写真シュールですね〜好きかも♪
        あはは!やるね〜!
        でもまぁ、ブタだと食材というイメージがあるからいいよね。
        沖縄のチラガー(ブタの顔の皮の薫製)は食べたことあるし。

        ただ、ネコの頭骨とか、海岸で見つけてもなかなか手が出せないけど…。
        と言いつつ、今までに2個拾ってたり(笑)
        でも、結局知り合いの骨好きの人にあげちゃった。

        今回の記事で気になったのは
        もっと安い寸胴はなかったのか?ということと
        煮汁はちゃんとスープにして楽しんだのか?だな(笑)
        • 尚 nao.
        • 2010/10/19 12:33 AM
        >kerobyさん
        あはは、グロなもん見せちゃってスミマセン。
        鶏頭、豚の頭に決める前に、ちょっといいなと思ったんですよね〜。
        あれなら小鍋にでも収まりそうだし(笑
        でも水煮なんですよね、あれ?
        犬がバリバリ食べられるくらいに煮てあるとなると、標本には向かないかなと断念しました。
        確かに缶開けて、ニワトリさんの首がぎっしり…てのはがびーんとなりますね(笑

        あ、スープは取りませんでした…。
        なんかあの歯の黒ずみとか目玉とか見ちゃったら、
        なーんとなくね…。
        でも、いいにおいでしたよ!
        • ハム子
        • 2010/10/19 11:20 AM
        >尚さん
        もう買っちゃったからには、やらないと…!
        沖縄の人は、豚は鳴き声以外全部食べる、とか言いますよね。
        皮付き耳つき下顎つきの豚頭にも惹かれたけど、さすがに夫がドン引きすると思い、やめました。
        頭骨と一緒に、ノド軟骨というのを買って、焼いて食べたら、コリコリして美味しかったですよ〜。

        私も海で、そうと知らずに猫の頭骨拾いました…。
        今ではプラスチックディスプレイケースに入れてしっかり飾ってあります(笑

        豚頭骨は、kerobyさんへのコメントにも書いたように、スープは取りませんでした。
        もし取ったら大量に取れたんだろうなあ…。

        私、恐ろしいことに、頭骨と一緒に「豚足」も買っちゃったんですよね…もちろん骨取り用に。
        まだ冷凍庫で眠ってます。これもなんとかしなきゃ!

        • ハム子
        • 2010/10/19 11:26 AM
        >尚さん
        あ、寸胴鍋はこれが一番安かったです。
        でもよく考えたら、普通の鍋の直径でかめなやつで十分だったんじゃないかと。
        それならもっと安いのあったなぁ…やっぱりバカだ。
        • ハム子
        • 2010/10/19 12:10 PM
        豚足、テビチだね〜!
        沖縄料理とかネットで調べれば、いい調理法が見つかるかも?

        そうそう、こちらも今あるものを処理中〜。
        なんと大きく破れてはいるものの、ほぼ欠損のないフクロウニ!
        でも、これまた個人的に衝撃の事実が発覚…。
        いつアップできるかわかりませんが、お楽しみに♪
        • 尚 nao.
        • 2010/10/20 12:27 AM
        >尚さん
        豚足くらいなら料理用としてなんとかできそうですよね!
        台所で煮ててもおかしくないよね…!?
        (と自分に言い聞かせています)

        フクロウニ!
        欠損ナシ!
        それは楽しみ〜。
        今までズタ袋みたいなフクロウにしか見つけたことないもんな…。
        でも衝撃の事実って何!?
        乞う御期待!って私が言う台詞じゃないか(笑
        • ハム子
        • 2010/10/20 7:44 PM
        つ、痛恨!
        漂白ミスって口側を欠損させちまった…(泣)←あほ

        ツイッタのフォローですが
        『弱虫ペダル』の作者って、僕の知り合いなんですよ〜!
        応援してあげてくださいね☆
        • 尚 nao.
        • 2010/10/21 12:18 AM
        >尚さん
        ああ〜なんてことを〜(悲鳴)
        でもカケラがあるなら修復も…あの質感だと難しいかしらん、修復。

        …って、ええええっ!?
        作者さんとお知り合いですって!?
        うひょ〜ビックリ、ウラヤマシイ〜。
        マンガやあとがきを読むと、ものすごく自転車がお好きな方のようですが、
        ほんとにあんなに自転車お好きなんでしょうか!?
        えーと、もし機会がありましたら、
        「アラフォーの自転車乗れない女も楽しく読んでいます」とお伝え下さい…。
        • ハム子
        • 2010/10/21 6:33 PM
        こんにちは! 初コメです。いや〜楽しそうなことしてますね〜! これなら臭わないし家庭向きですね。
        私もブタ煮やりたい…のですが、残念ながら妻に止められました。既に色んな頭骨がゴロゴロしている我が家では無理もないか…。
        >いそはえとりさん
        わーい、コメントありがとうございまーす!
        豚頭骨楽しかったですよ。
        漂白が甘いまま干したときは若干臭いましたが、
        また漂白したら大分マシになりました。
        結構でかいので場所ふさぎになるし、止める奥様の気持ちもわかります(笑)
        色んな頭骨がゴロゴロしてるいそはえとりさんのお宅、
        かなーり気になるなぁ〜。
        お客さんが来たらドン引きしたりするのでしょうか。
        私はかえって「ひゃっほう!」と喜んでしまいそうですが…。
        • ハム子
        • 2010/10/28 1:27 PM
        おひさです!
        カーニバルお疲れ様でした〜、行けなくて残念だったぁ。
        本の手帳の新刊を買ったら、カーニバルのパンフレットが付いてたよ。カラーだとやっぱり綺麗だね〜
        そうそう、ハム子ちゃんの載ってる「本の手帳」も買ったよ。読んでて楽しかったっす(^^)
        豆本に移行する経緯がちょっと似ていて(デカイ本だと大変)親近感増幅(笑)
        これからも、楽しみにしております(^^)

        ぶたさん、途中経過がね、白い眼が…おっとこぬし様を思い出して怖いぃ(笑)
        骨になっちゃうと、ただの骨、だねぇ。>当たり前のことをっ
        でも綺麗に出来たねぇ。ポリ*ント凄し!
        >さぼてんさん
        さぼてんさん、芸工展お疲れ様でした!
        行きたかったのですが、豆本カーニバルの疲れが抜けず、一日死んだように口からエクトプラズム出しながら寝ておりました…しょぼん。
        本の手帳、読んでいただけたのですね!嬉しい!
        さぼてんさんもそういう経緯での豆本だったのですか!?
        そうなんですよね〜大きな本だと色々大変ですよね(特にインク代)。
        小さいとなんか可愛さもかもし出せて、一石二鳥ですよね。

        ところで私は不勉強ながらおっとこぬし様を知らず、
        ちょいとぐぐってみました。
        …うぉー、牙みたいな角みたいなの生えてるよ!?
        これ標本にしたら、豚さんよりカッコよさそうだなぁ…(はぁと)
        でも絶対寸胴鍋にも入りきらなそうだよなぁ(残念)
        • ハム子
        • 2010/11/04 5:40 PM
        はじめまして!
        全く同じ経験をしたので、共感しつつ楽しく拝見しました。
        とくに鍋…あ!入らないじゃん、、

        脱脂がかなり面倒ですね。僕は煮沸後、いきなりハイターでしたが。やはりポリデントがいいですか?
        あと臭いは乾燥と水洗いの繰り返しで、とれますかね?
        • ドラコ
        • 2013/04/27 2:59 PM
        >ドラコさん
        初めまして! 返コメ遅くなってスミマセン!
        鍋ね…豚の頭を買うまでは、うちにある鍋でいけると思ったんですよね…。
        今思えば、いっぺんに全体を煮ずに、浸かる部分だけを煮ていけばよかったのかも(後の祭りです)。
        ポリデントにしたのは、タコノマクラ漂白用のが大量に余っていたからだと思います。
        後は、ハイターの方が強いので、いきなりそこから始めずにポリデントで様子を見ようという気持ちもあったかも。
        (タコノマクラの漂白では、よくハイターが強すぎて割れたりしてたので)
        でも豚の頭骨はかなりタフなので、いきなりハイターでも大丈夫だと思いますよ。
        あと、文中で一か月半ほど干したとありますが、あれもそんなに干さなくても大丈夫かと。単にものぐさで放置していたというのが正解です…。
        とにかく漂白するのがポイントかと思われます。
        ドラコさんも頑張って素敵な頭骨ライフを!
        • ハム子
        • 2013/04/30 8:19 PM
        コメントする








           

        PR



        calendar

        S M T W T F S
             12
        3456789
        10111213141516
        17181920212223
        24252627282930
        31      
        << March 2024 >>

        selected entries

        categories

        archives

        recent comment

        recent trackback

        links

        profile

        書いた記事数:489 最後に更新した日:2016/09/10

        search this site.

        others

        mobile

        qrcode

        powered

        無料ブログ作成サービス JUGEM